インフルエンザワクチンの有効性と限界性、今後、期待の持てる薬士(抗A型インフルエンザウイルス薬)塩酸アマンタジンの化学記号 冬の1、2月になると、きまってインフルエンザ流行による学校閉鎖や老人ホーム入居者の多数死亡などが起き、自身や家族がいつ感染するのかと、日本中の多くが不安の日々を送ることになる
そして、その不安から寄せられる相談でいちばん多いのが「予防接種のインフルエンザワクチンは効くのか、インフルエンザにかかってしまってから効く薬は、まずインフルエンザワクチンの有効性についてだが、厚生省の研究班発表によれば、65歳以上の予防接種を受けていない人が、もし受けていたらと仮定した場合の死亡者数の比較は、以下のとおり
「予防接種インフルエンザワクチンの有効性は約80パーセントあります」とK氏は説明する
また、インフルエンザにかかってしまってから効く薬があるかについては、現在のところ厚生省保険点数認可医薬品ではないが「アマンタジン」と「ノイラミニダーゼ阻害剤」のふたつがある
これらは投与時期が早ければ早いほど(アマンタジンは発病してから48時間以内、ノイラミニダーゼ阻害剤は24~36時間内に服用開始)効果が現われることがわかっており、臨床医の問で支持が広がっている
高齢者で合併症を持つ人や小児に対する副作用などの問題で未解決な点も少なくないが、期待の持てる薬である
前記した「アマンタジン」はインフルエンザA型ウイルスに対して抗ウイルス作用を持ち、インフルエンザ予防用として用いられているが(成人1日当たり100ミリグラムを流行期間中に服用)、その使用効果については否定的な意見も多く、「あくまでも補完的なものだ」とする大学病院教授が圧倒的に多い
「インフルエンザは潜伏期、つまりウイルスに感染して症状が出るまでが非常に短い
発病後はほぼ1~2日でウイルス量はピークになりますから、3~4日してから効果的な薬を使っても、ウイルスは繁殖するだけ増殖して、病変もピークに達します
手を打つのは48時間までです」という加地正郎久留米大名誉教授の話(「医学界新聞」243号中より)のとおり、薬によるインフルエンザ治療への道はきびしい
ぜんそくの持病者に中枢性麻薬性せき止め薬は禁忌だ
せき止め薬成分中には、リン酸ジヒドロコデインという劇薬指定合成物質が入っている
しかし「製品特有の注意」には、リン酸ジヒドロコデインが劇薬指定合成物質あるいは劇薬に該当する成分であることは書き記されていない
リン酸ジヒドロコデインは、せきが出るのを鎮める鎮咳作用を持っており、同様に鎮咳成分である塩酸ノスカピン、臭化水素酸デキストロメトルファン、リン酸ジメモルファン、ヒベンズ酸チペピジンと比べると、脳のせき中枢神経に働きかける作用が強く、速効性がある
ちなみにコデインという成分は、アヘンから抽出されたアルカロイドで、麻薬性成分である
それだけに、せきが激しいからといって正しい用法・用量を無視して服用回数を増やしたり、量を多くして飲んだり、さらにかぜ薬や去たん薬、乗り物酔い薬などの同成分を含んでいる薬を併用して飲んだりすると、尿や便の出が悪くなったり、めまい、眠気などの中毒性症状を起こす
注意が必要だ
とくに、ぜんそくの持病者には中枢性麻薬性せき止め薬は禁忌である
T・H氏、O氏監修の『治療薬マニュアル』(I書院)には、「重篤な呼吸困難、アヘンアルカロイドに対する過敏症の既往歴を持つ者は禁忌」と記してある
また、米国で1990年に始まった「ゲット・ジ・アンサーズ(自分の使用する薬をもっとよく知ろう)運動」関係者が推奨する薬についてのスタンダード本にも、重篤なぜんそく患者やアヘンアルカロイド過敏症には禁忌と書いてある
副作用としては依存症(反復服用による依存性)、呼吸器・循環器(呼吸抑制、血圧変動など)、精神神経(眠気・めまい・発汗など)、消化器(悪心・嘔吐、便秘など)、過敏症(顔面紅潮、発疹、かゆみなど)、排尿障害などが挙げられている
そのほか、これは意外に知られていない副作用だが、うつ状態にある患者が三環系抗うつ薬や中枢神経抑制薬を服用している場合、この中枢性麻薬性鎮咳薬と併用することで作用が増強されて、さらに病状が悪化するケースが多い
詔うがい薬ではヨード配合うがい薬がいちばん良い
うがい薬の主要成分は、口中やのどの病原性微生物を死滅させたり、増殖を抑制させたりする効能をもつ、塩化デカリニウムや塩化セチルピリジニウム、ポピドンヨード、チモール、グルコン酸クロルヘキシジンなどである
そのなかでも、ポピドンヨード配合のうがい薬(イソジンうがい薬、ケンエーうがい薬、サリキスU、ジキニンうがい薬、ポピドンうがい薬など)がいちばん良いと言われるのはなぜだろうか
それは、ポピドンヨードにはあの院内感染症の元凶である「MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)」必に対して、殺菌効果があるということがわかってきたからである
また、呼吸気の出入口である口腔やのどの中は、多種類の細菌やカビ、ウイルスの集結地だが、ポピドンヨードはこれらの微生物に対する殺菌・消毒効果も併せ持っている
うがい薬は、水またはぬるま湯でうすめて使用する
最初はブクブクうがい(口の中全体)、次はカラカラうがい(舌を出すように)と、数回に分けて用いるのがよい
最近は、口腔とのどに棲みつく新しい病原菌が次からつぎへと見つかり、その変わり身の速さに微生物学者たちがついていけなくなっている
こうした時代においては、指先を手のひらにこすりつけて洗って家に帰ったら石鹸による丹念な手洗いとうがいは最低限かかしてはならない習慣である
余談になるが、ECや北欧諸国では、「客にまずうがい薬を奨めるかどうか」ということを、よい薬局・薬店を見定める際の基準とする例がある
これを見習い、大型薬局で薬剤師の名札もないのに白衣を着た店員のペースにはまることのないよう十分気をつけたい
H2ブロッカーは売る側の責任半分、購買者の責任半分センロックエース わが国の大衆胃腸薬は、550品目あるといわれている
どうしてこんなに多品目となるに至ったのか
それには、次のようなわけがある
日本人は穀類(こめ、むぎ、あわなど)中心の食飼民族であり、胃腸の形状・機能もこれに合わせてできていて、欧米人のように丈夫ではない
日本人は伝統的に薬好きだが、和漢薬の時代が長かったため、薬といえば胃腸薬が中心である
これが零細製薬会社を含めて慣習化してきた
胃痛、さしこみ、もたれ、消化不良、食べすぎ、はきけ、飲みすぎ、下痢の症状に効能・効果がある薬が比較的多いうえ、同じ胃腸薬でも制酸剤、消化剤、健胃剤、止しや剤、鎮痛鎮痙剤、H2ブロッカーといったように症状に合わせた薬に細分化されている
しかも現代社会のストレス増加や食生活変化と相侯って、後続製品を市場に出しても底広い購買力が支え続けているなどなど
事実、N大衆薬工業協会編集の『2000~別大衆薬事典』を開いてみると、制酸薬代表製品名が36、同じくH2ブロッカーが16、健胃薬が31、消化薬が47、総合胃腸薬が76も掲載されている
超豪華なインプラントの改善や市場シェア拡大が奏功し、予想外のインプラントとなった。
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